発行所:聞光寺発行人:釋温成寺報

第71号 2010/10/1発行

第70号

一番見えない自分

子育て

最近親が子供をいじめたり、殺したりする事件が多く聞こえてきます。

長い時間をかけて、私の所まで届けられた命を、やっと次へ送り届けたのに、その命にみらいを託すのではなく、切ってしまうという事は何を意味するのでしょうか。

最近よく言われる「子育て」という事は、何を意味するのでしょうか。

子供が生まれたので、子供を含めた家族が、幸せな生活をする為には、お金が必要だから、少しでも多く稼がなくてはならないので、子供を預ってもらわなくてはならないから、あずけられる場所がほしい。それがかなえられれば子育てに成功した事になるのでしょうか。

預る所がないのは大都会だけ、ほかの町は沢山の空きがあります。

子育ては、親と子が共に生き生きと一緒に生活が出来る家族が育ってゆく事ではないでしょうか。

お金をより多く稼ぎ、生活をエンジョイし、明るくなるはずの家族家庭が、心身ともに疲れ、ストレスを抱え込み、暗くなってしまう。

子供は、小さい時ほど親子で一緒に居る時間をつくってやる事が、必要であり、大切な事なのです。その事が可能になるように応援する事が、子育て支援ではないでしょうか。

仕事をしながら、子育てが出来る人もおられるでしょうけれど、たいがいの人は、誰かの手助けを必要としていると思います。

昔は、じいちゃんばあちゃんや、近所の人達が気遣ってくれた。そのような事は、昔話で終わってしまうのですか。

子育ては、皆でする事ではないでしようか?

親の為の子育て支援でなく、子供の為の支援を望んでやみません。

柏崎では初めてになるエルマット工法による工事です。特殊な重機で、そこにある土と、流しこまれるセメント液をかき混ぜて、ドロドロのコンクリートの塊を作ってゆき、64個の塊を繋げた盤を作る、地盤改良作業。
64か所が一つになり、大きな地盤になって基礎地盤の出来上がり。
バケットの中の羽根で、土とドロドロのセメントで、かき混ぜながら、コンクリートの塊を作ってゆく。
前本堂を建てる時に、基礎地盤の安定の為に入れられていた沢山の松杭。地盤全体に打ち込まれていた事を思うと、柏崎の地盤をそうとう気にしていた事が伺える。
基礎鉄筋の為の平らな地盤作り
基礎の鉄筋を組み立てる作業。三百五十トンの本堂を、軽々と支えられる強さの鉄筋を使っている。