第132号 2026/1/1発行
みんなちがって、みんないい
あけまして おめでとうございます
令和七年は、変化の激しい年寄りには大分タフな1年であったような気がしますが。とくに後半は、夏の暑さのことをすっかり忘れてしまうほどに、クマ事件を通して人間の生き方を考えなければならないことばかりが話題になっていた年であったような気がします。
市街地にクマが常に現れたり、人にけがをさせたりが頻繁に起きているということは、私たちが日常生活が出来なくなってしまうとうことではないだろうか。人間ばかりでなく、動物・植物ばかりでなく、命あるものすべて命を繋げてゆくために、必死に生きているのではないだろうか。
それぞれに命の伝え方は違うでしょうが、現在まで生き残ってきているということは、地球では必要とされてきた命なのでしょう。私たち人間を含む命のバランスが崩れてしまっているのが現代社会を生きる命の形になっているのではないだろうか。
クマも必死に生きていることによって、自然と温暖化を受け止めて生きているからこそ、人間にとっては危ないだけの存在になっているのかもしれません。温暖化によって自然に育つ食物が、不作や豊作の年によって生活範囲や子育てを変えてゆくことが余儀なくされてゆく自然界の動物たちは、人間がいなくなって隙間のできた里山に過剰になった動物たちが、自分の新しいテリトリーとして行動することになったのでしょう。
以前の里山のように人間が頻繁に出入りしていた時は、人間に危害を加えそうな動物等は捕まえて地域の人たちの食糧や収入にしていました。自然界の動物たちは、人を怖がり人とは接触しないようなそれぞれの生き方ができて仲良く人と共存していたのではないだろうか。
それが数が増えて独り立ちするときに、新しい生活圏が人がいなくなった里山だとしたら、怖がる人間と、怖がらないクマと出会ったらどうなるでしょう。
私たち人間は、よりよく便利な生活空間を作ろうとしていることが常識となっているのと同じように、自然の中で生きる動物たちも、簡単においしいものが手に入るならば、その場所を自分の生きる場所として守ってゆくことになるのではないだろうか。
人間の側から見ると、大切な場所を荒らされていることになります。人間と動物が共に尊いいのちを授かっているのならば、相手の命のことを考えて行ける人間が、動植物を包んで行ける環境を考えなければならないのでしょう。
ただ欲のままに生きるのではなく、自然から頂いている喜びや楽しさ、やすらぎを深く感じられる地域作りやかかわりを楽しむ生活や生き方を、人間が考えてゆくことが大切なのでしょう。
親鸞聖人 関東ご旧跡巡り
関東へは聞光寺団体として以前に行ったことがありますが、今回は事前に、聞光寺・井上氏の北信濃での歴史を学んでの聖人ご旧跡と聞光寺開基の出家・得度された茨城県磯部の勝願寺を訪ねての旅でした。
インドでお釈迦様によって仏教が生まれ、八十歳で亡くなられるまで仏教を伝道されたご苦労等を、史跡をめぐることによって感じさせていただくことができると思います。
同じように私たちのところに念仏が届けられたのは、2500年以上の長い時間とそれを信じて次に伝えられた高僧や名も無き人々がおられたからです。直接代々伝わったならば約百代になるわけです。
聞光寺は開基の出家得度から800年以上の間、念仏を伝えて私で二十五代になります。そこに関わった私たちの先祖さんが、私のところまでお念仏をとどけてくださったのです。私の命は、いつ始まったのかわからないけれど、今現在の私まで届けられていることは間違いありません。
命がけで繋げてこられた命を、簡単に投げ出したり、粗末に扱っていいのでしょうか。また大切にして伝えられたこの命を、次の人にどのように伝えようとしているのかを考えたいものです。
亡き人を思うとき、届いた命の尊さ、平等さを感じられることでしょう。そこには亡き人を通して私の未熟さや愚かさを感じさせられ、ただ生かされていることに有難さで手を合わせる事しかできない娑婆を生きている私を見つめさせていただく旅でした。
除夜の鐘つき
当院 井上宗温
聞光寺では、12月31日の23時45分頃から、新年1月1日の零時20分頃まで、除夜の鐘つきをしております。
盆内などの行事の前にしかつかない梵鐘ですが、この日はどなたでも自由についていただけますので、是非聞光寺鐘つき堂までお越しください。
一般的には108回鐘をつく事になっていますが、数にはこだわらずやっておりますので、一人何回でもついていただく事が出来ます。
つき終わった後には、本堂で甘酒など体の温まるものをご用意していますので、新年の初参りも兼ねて、本堂にも寄って頂ければ幸いです。
年越しの一つの行事として、どうぞよろしくお願いします。
お寺の大掃除
お内仏(お仏壇)のお掃除や仏具のお磨きを終えての年越しでしたでしょうか。聞光寺では12月20日に推進員の方を中心に呼びかけをさせていただき、25人の方が集まられ、本堂・庫裏の大掃除と仏具のお磨きや洗いをしていただきました。
外回りの秋の落ち葉を集めたかったのですが、寒い時期と短い時間では大変なのでしませんでした。
内陣もきれいに飾り、正月の準備ができたころ庫裡には、慰労会を兼ねたささやかではあるが、情報交換会の準備ができ、賑やかな会が始まりました。
今年もたくさんの方々がお参りに来られることを願っての大掃除、有難うございました。
